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行かずに死ねない

2012/5/15

出発前にも読んでいたのだが、

石田ゆうすけさんの
「行かずに死ねるか!―世界9万5000km自転車ひとり旅」を
帰国してから始めて読みかえした。


石田さんと違って、俺はアメリカを横断しただけだけど、
モニュメントバレーとか一部分だけ同じ目的地に向かって走った描写があって、
なんだか懐かしく思った。

モニュメント






アメリカ横断の前は、
長くても四日間くらいしか自転車旅行をしたことがなかったのだが、
今回長期旅行を終えてこの本を読むと、また違った味わいがある。


石田さんはモニュメントバレーに感動して3日くらい岩を眺めていたそうだが、
俺はそれほどモニュメントバレーにぐっとくることもなくて、
アメリカの単純な砂漠と大平原に感動した記憶が強い。

こういった個々人の感動の違いはあるものの、
やはり自転車旅行中に考える部分には共通点があるようだ。

このブログを読んでくれている方ならこの本を知っている人も多いと思うが、
あまり詳しく説明すると、まだ読んでない人に迷惑だろうから
これ以上本の内容は書かないけど。


アメリカ横断の体験が少しずつ過去の記憶になり始めた。

自転車旅行なんてやってる最中はしんどいことも多いんだけど、
だからこそ強烈に記憶に残るもんだ。

そしてまた旅に出たい欲求が溢れ出てくる。


俺は自転車旅行をものすごい楽しいと思っているけど、
興味のない知人にそこまでおすすめはしていない。

麻薬みたいなもんで、この楽しみを知ってしまった人は、
仕事を止めて旅に出てしまうからだ。


なんだか自慢しているようだが、そんなことはない。


自転車旅行をしている人には多分2つのタイプがある。

ちゃんと大学出てサラリーマンやってたけど
夢を諦めきれなかったタイプ。
(冒頭で紹介した本の石田さんは多分このタイプ)

そして人生の基盤がゆるくて、
結構簡単に旅に出れてしまったタイプ。


俺は後者だ。

「この安定した人生のレールから出ていいのだろうか」とか
旅に出る時そういう葛藤はなかった。


可愛い奥さんに幼い子供がいて、仕事も順調であれば、
俺だって旅に出なかったかもしれない。


自分がこういう事を考える年齢になったことに驚くとともに、
すこし切ない気持ちなった。


だけど、安定した人生のレールに乗っていないうえに、
ただくすぶっているだけだったら
そんなのもったいないよな。



俺だって、行かずに死ねないよ。




行かずに死ねるか!―世界9万5000km自転車ひとり旅 (幻冬舎文庫)
石田 ゆうすけ
幻冬舎
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【 あらすじ 】 2012年1月9日 アメリカ西海岸ロサンゼルス から出発してアメリカ横断に成功。アメリカ横断の日記はコチラのページで。 今度はユーラシア大陸を横断するため、2013年5月24日に出発し、トルコで帰国するヘタレっぷりを晒す。ヨーロッパ横断の日記はコチラのページで。        
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